妙泉寺船用の堀があった場所、船堀

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船用の堀があった場所、船堀

船堀は都営地下鉄新宿線を利用すると新宿からは1本、急行だと20分で行くことができ、都心にも近い街です。マンションも立ち並び、ファミリーに人気のエリアでもありますが、昔から交通の要所として栄えていました。

堀船駅から南に向かうと、新川(船堀川)があります。船堀という地名は字の通り、船用の堀があった場所ということが由来です。徳川家康が現在の千葉県市川市・行徳の塩田を江戸に運ぶ船路として新川が作られました。塩の道として多くの人に利用されましたが、その付近には醤油や味噌を販売するお店や料理店が立ち並び賑わいを見せていたようです。

タワーホール堀船

船堀駅を降りると、ニョキっと姿を見せるタワーがまず目につきます。普通の駅だとおもって下車すると、ちょっと面食らうかもしれません。そのタワーは江戸川区のシンボルともなっているタワーホール船堀です。高さは115メートル。ここの特徴はなんといっても最上階まで登ることができて、しかも無料だということ。初めて立ち寄ったのであれば、登ってみて景色を眺めるのもいいです。天気がよければ、遠くに海ほたるまで見ることができます。このタワーには展望台のほか、レストランや映画館などや会議室なども入っており、江戸川区の多目的会館といったところです。

新川千本桜

新川の遊歩道は、新川沿いに区が整備して約3キロに渡ってつながっています。現在は、新川千本桜として春にはたくさんの人でにぎわうエリアになっています。 船堀駅から南に進んで、新川千本桜の道を歩いてみましょう。西であれば中川との合流地点がスタートです。
その地点にあるのは、新川西水門広場です。敷地内には、広場や手洗い所などのほかに、新川千年桜の記念碑となっている約16メートルの高さがある火の見やぐらがあります。

そこから歩いていくと、さまざまな橋を見ることができます。最初に見えるのが、櫓橋です。江戸時代のシンプルなデザインになっていて、高欄の形式が特徴的です。橋脚をもつ新川唯一の橋で、橋脚は石張りづくりになっています。
そのあとも歩いていくと、今度は玉ねぎのような形をした飾りの橋に遭遇します。この橋は擬宝珠橋です。新川休養公園と対岸を繋いでいる人道橋です。
その次に遭遇するのが、真っ黒な橋で忍者橋とよばれています。船堀幼稚園の前に橋が架かっています。その次に見えてくるのが、小江戸橋です。桁に化粧張りを施されていて、江戸情緒がある橋です。この橋からの桜の眺めは最高です。そしてそのまま歩いていくと、桜橋にたどり着きます。ここまでくると新川遊歩道のちょうど半分といったところでしょうか。傍には、交流の拠点である新川さくら館があります。ここではちょっとした物が買えたり、休憩ができたりします。寄り道しておきたいスポットです。

新川さくら館から近いところに、古川親水公園があります。水路がある公園で全長1200メートルほどの長さです。この水路は現在では清流のような感じになっていますので、見ているだけで癒されるスポットです。どうも日本で最初の親水公園とのこと。自然と人工の調和がされていて不思議なバランスを保っています。子供の遊び場や花見として人気のエリアです。

かつては金魚三大産地の一つ

古川親水公園から、5分ほど歩いたところに、堀口金魚養魚場があります。
かつて船堀は、金魚の三大産地とよばれていました。明治時代から金魚の養殖が盛んなエリアで、今でも夏になると品評会が開かれているほどです。特に琉金とよばれる日本でも代表的な金魚の種は、元をたどれば、この堀口金魚養魚場の「堀口琉金」の系統になるといわれるほどです。
しかし、全盛期には20軒ほどあったお店も最近では堀口金魚養魚場を含め数軒まで減ってしまいました。
数少ない養殖場として、堀口金魚養魚場の他だと佐々木養魚場があります。
堀口金魚養魚場から北上してゆっくり20分ぐらい歩いていったところです。駐車場に大きい看板があるのでわかりやすいです。

残念ですが、佐々木養魚場も近年は縮小傾向で、金魚の生産は主に茨城県の池で行っているようです。ですが、東京は小売用に改装されて立派な金魚専門店に生まれ変わりました。敷地内に入ると、洗面器や水槽がたくさん並んでいます。気になる金魚であればすくって見せてくれます。
店内の作りは、真ん中に大きな池があって、その池を囲むように水槽があり、その水槽の下にコンクリートの池がずらっと並んでいます。たくさんの金魚が泳いでいて、販売もしているので散歩がてら覗いてみるのもありかもしれません。

カフェで一息

カフェで休憩したいと思ったら、雪の釜珈琲(ユキノカマコーヒー)がおすすめです。船堀駅から徒歩5分ほど、新大橋通りにあるお店です。オーナー夫婦の出身が新潟県十日町市の出身ということもあって「雪国」がコンセプトのカフェです。雪国とカフェのイメージが最初つながりませんでしたが、雪室で貯蔵したコーヒーや肉料理を味わうことができるカフェのようです。雪室珈琲は14時から18時限定のメニューです。口当たりは柔らかですが、深みがある味わいです。カフェタイムに人気のピザはもちろん、雪室熟成肉もなかなかのものです。バータイムになると、雪国に特化したワインや、焼酎、カクテル、日本酒など幅広いアルコールも用意しているので、いつの時間でも楽しむことができます。

個性的な銭湯

散歩で疲れたら、銭湯にはいってみるのもいいかもしれません。船堀には個性的な銭湯が存在します。乙女湯とあけぼの湯です。乙女湯は、銭湯でありながら温泉(黒湯)を楽しむことができます。さまざまなお風呂があって、プチ・スーパー銭湯のような作りなのに、銭湯の料金では入れるので地元の人にも人気の銭湯です。大きい湯船にはたっぷりとお湯が入っていてとても温まります。内湯のスペースにジェットバスが5種類。露天のスペースには、黒湯温泉の岩風呂と水風呂。階段の上には、檜風呂の白湯もあります。銭湯なのに駐車場は15台整備されていて、車で来るのにも便利なところです。

もう1つは、あけぼの湯です。こちらは、創業がなんと江戸時代という老舗の銭湯です。お湯の特徴は、黒湯ではなく無色に近い透明な温泉です。駅からも5分と船堀駅からは一番近い温泉で、1階だけではなく、2階にもお風呂があります。お湯の中を通らないと露天風呂にたどり着けないという、ちょっと作りが変わっています。露天風呂や水風呂、休憩のイスもあり、涼みながら楽しむとのぼせなくてもいいです。入り口は建物に挟まれた細い屋根付きの小道を入っていくので、少し緊張しますがやさしいご主人がお出迎えしてくれますので大丈夫。1階にはお食事処もあり、いろいろな食べ物をつまみにビールを飲むことも可能です。もともと1階はスーパーに貸していて、2階だけで営業していたそうですが、スーパーの撤退とともに1階もお風呂にしたとのこと。江戸時代開業の銭湯であるあけぼの湯、都内でも最古級の銭湯ですので、ぜひ守っていってほしいものです。

まとめ

船堀は昔だと交通の要所であり、現在はファミリー層のマンションがどんどん建っているエリアです。
しかし、一歩歩いてみると、自然もたくさんあり景観にすぐれていて人情味のあるお店もまだまだたくさん残っているエリアでもあります。ぜひ、散歩してみてはどうでしょうか。

久遠廟へのアクセス

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〒132-0002 東京都江戸川区谷河内1-6-12

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