妙泉寺「晴」と「曇り」の違いは?意外に知らない天気の話

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冬になり、カラッと晴れている日も多くなりました。

「今日はいい天気だ」ということがありますが、「いい天気」とはどういう天気でしょうか?雨はいい天気ではないと思っている人も多いかもしれませんが、雨にも色々な種類があります。みぞれと雪はどう違うのでしょうか?どこからどこまでが晴れで、どこからが曇りでしょうか?一緒に天気の不思議を探ってみましょう。

気象庁の定義によると、気象は全部で15種類!

私たちが日常的に目にする気象庁の天気予報では、晴れや曇り、雨などが15種類に分かれています。シンプルでわかりやすい表現が特徴的ですが、一方で国際的な天気表現はなんと96種類もあるのです。

普段おなじみの「晴れ」という表現も、国際的な基準では様々なニュアンスを含んでいます。例えば、「砂じん嵐」や「地ふぶき」など、あまり聞き慣れない表現も登場します。これは、異なる気象条件や地域の特性に対応するために設けられたもので、国際的な標準が求められているからなんですね。

15と96、数字だけ見てもその差は歴然としています。この差が示すのは、国内と国際での気象の複雑さと多様性です。国際的な視点では、同じ「雨」でもその状況は様々で、より具体的な表現が必要になります。

国際的な天気表現の多様性は、異なる国や地域での天気情報を円滑に共有し、正確な予報を提供するための取り組みです。これにより、国際社会においても安全性や利便性が向上し、異なる文化や環境においても適切な情報が得られるようになっています。

晴れと曇りの違いは?

日本の晴れの日の割合は、気象庁の観測データによると、1991年から2020年の平均で、全国平均で約67%です。つまり、年間の約7割の日数が晴れていることになります。

地域別に見ると、東日本と西日本の太平洋側に晴れ率の高い地域が多く、沖縄や九州の太平洋側の地域では、年間平均で約75%以上晴れる日があります。一方、日本海側の地域や、沖縄の離島では、年間平均で約60%以下晴れる日があります。

また、季節によっても晴れ率は変動します。11月から2月下旬にかけては、全国的に晴れる日が多く、年間平均で約75%以上晴れる日があります。一方、6月から7月中旬にかけてと、9月中旬から10月上旬にかけては、曇りや雨の日が多く、年間平均で約60%以下晴れる日があります。

具体的には、2022年の全国の晴れ率は、年間平均で約66%でした。都道府県別では、山梨県が約77%で最も高く、沖縄県が約43%で最も低くなりました。

なお、晴れとは、全天が8割以下が晴れている状態です。雲の量が1割以下の場合は快晴となります。雲の量が9割以上の場合は曇りとなります。

雨・雪・みぞれ・雹(ひょう)

晴れでない日は雨か雪の日となりますが、それぞれどういう定義があるのでしょうか?

気象庁によると、それぞれの定義はこうなっています。

雨: 雨粒が地上に到達する現象です。1時間あたりの降水量が1mm以上の場合は小雨、5mm以上の場合は大雨となります。

雪: 雪片が地上に到達する現象です。時間あたりの降雪量が1cm以上の場合は小雪、5cm以上の場合は大雪となります。

みぞれ: 雪と雨が混ざった現象です。強さの定義はありません。

雹: 直径5mm以上の氷の粒が地上に到達する現象です。強さの定義はありません。

なお、気象庁の用語としては「よい天気」「悪い天気」という言葉は使われません。良い、悪いは主観によるものであり、誤解を招く恐れがあるからです。しかし、「ぐずついた天気」「変わりやすい天気」という言葉は使われます。曇や雨が2〜3日続くと「ぐずついた天気」、晴れが続かないことを「変わりやすい天気」と言います。

仏教の言葉「一水四見」

仏教には「一水四見(いっすいしけん)」という言葉があります。これは、同じ水でも、立場や見方によって、その意味合いが異なることを表す言葉です。

具体的には、人間にとっては飲み物であり、魚にとっては住みかであり、天人にとっては歩くことができる水晶の床であり、餓鬼にとっては飲もうとした瞬間火に変わる苦しみの源である、という4つの立場が挙げられます。このように、同じ物事でも、立場や見方が変われば、その意味合いは大きく変わります。

天気についても、同様のことが言えます。

例えば、雨は、農業にとっては恵みの雨である一方で、出かける予定の人にとっては障害になることもあります。また、災害の原因にもなり得ます。天気は、良いものと悪いもの、どちらとも捉えることができるのです。

仏教では、このように、物事には善悪の二元論的な捉え方ではなく、多様な見方があることを説いています。

また、仏教では、私たちの心の状態が、物事の捉え方や受け止め方に大きく影響することを説いています。

例えば、雨を「悪い天気」と捉える人は、雨の日には気分が憂鬱になったり、イライラしたりするかもしれません。一方で、雨を「恵みの雨」と捉える人は、雨の日にはゆったりと過ごしたり、自然の美しさを満喫したりするかもしれません。

このように、私たちの心の状態が変われば、物事の捉え方や受け止め方も変わってくるのです。

仏教では、このようなことを踏まえて、私たちの心のあり方を見つめ直すことが大切だと説いています。

例えば、雨が降ってきても、それを「悪い天気」と捉えるのではなく、「恵みの雨」と捉えるように心がけることで、気分を晴らしたり、自然の美しさを感じられたりするようになるかもしれません。

このように、物事の捉え方や受け止め方を少し変えるだけで、私たちの心は大きく変わるのです。

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